このサイトについて

運営者

白老町地域おこし協力隊

アイヌ文化振興担当 乾 藍那(いぬい あいな)

略歴

  • 1987年 札幌に生まれる
  • 2005年 北海道札幌南高等学校卒業
  • 2011年 京都市立芸術大学美術学部卒業
  • 2012年 渡伊
  • 2016年 国立ヴェネチア•アカデミア美術学院修士課程修了
  • 2021年10月1日 白老町の地域おこし協力隊に着任。アイヌ文化振興担当を務める。

サイト紹介

イランカラㇷ゚テ!こんにちは!

「タント」「タンタ」とは、アイヌ語で「今日」「ここに」を意味します。

また、「Tanto」「Tanta」は、イタリア語では「沢山の」という意味があります。

私は24歳からイタリアに6年暮らし、5年目には出産も経験しました。

子供が産まれるまでの5年間は、イタリア語だけで暮らしていましたが、子供が生まれた時、私はどうしても子供にイタリア語で話しかけることができませんでした。

約150年前、アイヌ民族は日本語を話すように奨励され、子供たちには学校で日本語が教えられました。

それでも、心の言葉は変えることができません。

私たちは、赤ちゃんの頃にかけられた優しい言葉や子守唄を、忘れることはできません。

生まれてきた赤ん坊に、心の声で語りかけるのをやめなかった人たち。

母の願いを込めた刺繍を受け継いできた人たち。

そして、そのアイヌ文化を素晴らしいと感じた人たちが、世界中にいたから。

今も、ここ白老には、独自のアイヌ文化が受け継がれています。

2020年には、ウポポイという愛称の民族共生象徴空間が誕生しました。

ウポポイとは、アイヌ語で「輪になって歌う」という意味だそうです。

150年前にはひっそりと、親から子どもへ受け継がれていた歌を、さまざまなルーツを持つ人々が今輪になって歌っています。

私自身にアイヌのルーツは確認できていませんが、今は仲間に入れてもらい、料理を教えてもらったり、一緒に刺繍などをしています。

地域おこし協力隊として、このサイトでは「今•ここ」白老のアイヌ文化と白老町の人々の伝承活動を、皆様にお伝えします。