場所 | 川沿生活館 |
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代表 | 岡田 育子 |
OPEN | 木曜日 |
TIME | 10:00~15:00 |
結成 | 1997年4月 |
会員数 | 14名 |
体験料金 | ¥1,000 |
体験申し込み | 090-1302-2573(代表 岡田) |
おばあさんのように
「フッチ」は、アイヌ語で おばあさん。
「フッチ コラチ」で、おばあさんのように、という意味なんですね。
「一針一針愛情を込めて縫い物をしたおばあさんのようになりたい」との想いを胸に発足しました。
貴重な伝承文化を守り続けるため、会員一同頑張っています。
岡田育子先生
代表は、岡田育子先生。
アイヌ伝統文化の知識・技能を習熟し、北海道アイヌ伝統工芸展における優秀賞をはじめ、数多くの受賞歴を持っています。
刺繍を始めたきっかけは1995年、娘二人の子育てを終えた後に、白老アイヌ協会の機動職業訓練に参加したことでした。
そこでアイヌ刺繍の美しさに魅了されますが、講座は3ヶ月で終了。
でも、これで終わらせるのは、もったいない!!
そこで、講座が終わった1997年、機動訓練に参加した10名のメンバーで、フッチコラチの会を結成しました。
その後、岡田先生はアイヌ民族文化財団主催の「アイヌ工芸作品コンテスト」で奨励賞を3回受賞。
また、北海道アイヌ協会主催の「アイヌ伝統工芸展」で優秀賞を3回受賞し、優秀工芸師に認定されました。
その功績を讃えて、2014年にはアイヌ民俗文化財団よりアイヌ文化奨励賞を受賞しました。
岡田先生は現在、公益財団法人アイヌ文化振興・研究推進機構アドバイザーと、白老アイヌ協会副会長を務めています。
また、平成20年から白老町立緑丘小学校(現白老小学校)で緑塾の講師を務め、小学生にアイヌ刺繍を教えています。
町内外の講座でも講師として活動する、白老町で最も精力的に活動するアイヌ刺繍家の一人です。
メンバーも、精鋭ぞろい!
現在のメンバーは14名ほどで、毎週集まって活動しています。
メンバーの刺繍歴も長い方が多いので、一部をピックアップしてご紹介します。
- 洋裁教室の講師をされている方
- ウポポイの前身であるポロトコタンの土産物店で刺繍小物を作っていた方
- 手工芸担い手養成講座に参加されたことがきっかけで、フッチコラチに入会された方
- 趣味で長年刺繍をされていた方
そんなみなさんの刺繍箱も、それぞれ個性があって素敵です!
ウポポイの中でもアイヌ刺繍はできますが、川沿生活館では、地元の方と一緒におしゃべりしながら、楽しく刺繍が体験できますよ。
刺繍体験
まずは岡田先生に電話でお申し込みください。
1000円でコースター作りができますよ。
フッチコラチのメンバーが優しくわいわい指導してくれます。
わからないところは助けてくれるので、初めてでもちゃんと作れます。
午前から始めて、3時間くらいで刺繍が終わりましたよ。
アイヌ文様を生活の一部に
フッチコラチでは、アイヌ文様を日常的に使えるものに刺繍した作品が多い気がします。
日常的に使える現代の物にアイヌ刺繍を取り入れることで、アイヌ文様を生きた文化として伝えていきたいですね。
町商工会の依頼で製作したネックストラップは、年間800本売れるヒットになりました。
町役場職員は、みんな使っているネックストラップですが、地味な服でもこれをつけているだけで、格が上がって見えるのです!
ウポポイ職員の娘さんを持つ三重県の社長さんは、娘さんのつけていたストラップを見て、一目惚れしたようで…
このストラップを、社員のために全員分を買って行ったんですよ!
サークルでは他にも、巾着やコースターなどいろんな商品を作っています。
売れたお金は、それを作った人にちゃんと支払われます。
それが作り手の喜びややる気につながりますし…
何より、材料費になるんです。
なるべく良い布や糸を使って、自分たちで色合いも考えながら、1つ1つを丁寧に作っているんですよ。
下記の場所でフッチコラチの作品は購入可能です。
- 川沿生活館へ、直接買いにくる
- ウポポイ国立アイヌ民族博物館ミュージアムショップ
- ポロトミンタㇻ
- カレンデュラ
- 民宿 元和(げんな)や
活動の記録
最初の展示は、NHK室蘭放送局プラザミューで行った展示でした。
2回目は、苫小牧丸井今井本店での展示。
その他、ウポポイ、北海道庁、苫小牧信用金庫や郵便局での展示も行いました。
近年は、白老町文化祭とチキサニで、それぞれ年一回ずつ展示を行っています。
チキサニの展示中には、ミニ体験講座でフッチコラチのメンバーに教えてもらい、刺繍小物が作れます。
参加したい方は、白老町広報「元気」での告知をチェックして下さいね!