(終了)みんなの心つなげる『巨大パッチワーク』の会

場所白老町総合保健福祉センター(いきいき4・6)
代表岡田 育子
副代表河岸 麗子
活動期間2017年1月からウポポイ開業まで(終了済み)
Facebookhttps://www.facebook.com/shiraoi.chiikiokoshi/
アイナ
アイナ

白老町って、いろんなところにパッチワークが飾ってあるんだな…。

カフェリㇺセの店内

白老町にやって来てから、私はそう思っていました。

すると、カフェリㇺセのパッチワークの隣には、説明書きがあり…

アイナ
アイナ

作ったのは「巨大パッチワークの会」か。

アイヌ刺繍サークル「フッチコラチ」代表の岡田先生が、リーダーだったんだ。

よし、お話を聞きに行ってみよう!

みんなの心をつなげる

岡田先生
アイナ
アイナ

どうして、パッチワークを作ることになったんですか?

岡田先生
岡田先生

それはね、ウポポイが白老にやってくることになったからよ。

ウポポイ開業を白老町の町おこしにつなげるために、何かできないか?って…

河岸先生や役場の人たちと福岡に視察に行ったんだけど、

2日目の夜に「アイヌ民族も和人も一緒にできるプロジェクトがしたいね」って話になったの。

そして、手仕事でできることを。

そのとき、一緒に視察に来ていた貮又 聖規(ふたまた よしのり)さんは、ある記憶を思い出しました。

貮又さん
貮又さん
貮又さん

東日本大震災の年に、姉妹都市のカナダのコレリュー小中学校から、パッチワークが送られてきたな…。

パッチワークの後ろには、カナダの小中学生から日本人に向けての、お見舞いと励ましのメッセージがありました。

その時、「みんなの想いをつないで作るパッチワークって、平和の象徴なんだ!」と印象に残っていました。

貮又さん
貮又さん

みんなの思い入れのある布を集めて、刺繍をして…

巨大なパッチワークを作るのはどうだろう?

新聞で募集をしたところ、町民のみならず、全道から布が送られてきました。

亡くなったお母さんの着物。

子供の小さい頃の服の生地。

岡田先生
岡田先生

結局、集まった布の数は3368枚にのぼったのよね。

そして、皆さんの思い入れのある大事な布を、1つ1つ合わせたの。

刺繍は、介護老人保健施設さくらの入所者の皆さんにもご協力いただきました。

また、岡田先生が道外や海外に出向いて出前講座を行ったときに、受講生が作った作品も提供してもらいました。

そして、1月と2月にアイヌ刺繍講座を開催し、集まった刺繍いりのパーツをみんなで繋ぎ合わせました。

講座の講師は、フッチコラチ(代表 岡田育子)のメンバーや、河岸麗子先生が務めました。

それから、同会では白老町港まつり、チキサニ事務所コミセン、ナチュラルサイエンス森の学校、海の別邸ふる川など、白老町の各地で展示を行います。

海の別邸ふる川での展示

世界をつなぐパッチワーク

また、活動は町内のみならず、世界へと羽ばたいていきました。

台湾ブヌン族と白老小学校は、歌とパッチワークで交流を深めました。

貮又さん
貮又さん

これは、daja(ダージャー、日本語で「みなさん」)という作品です。

台湾の原住民族ブヌンの子供たちと白老小学校の子らが互いに布を配置し、友情をつなぎました。

完成した2枚の作品は、1つは白老の小学校へ、もう1つは台湾の小学校へ送られました。

岡田先生
岡田先生

ハワイアンキルトの聖地ヒロでは、アイヌ刺繍のみでなく、ハワイアンキルトとアイヌ刺繍を組み合わせた作品が生まれたの!

アイヌ刺繍Xハワイアンキルト(カフェリㇺセ)
アイヌ刺繍Xフィンランドの刺繍(カフェリㇺセ)
アイヌ刺繍Xロシアの刺繍(地域食堂グランマ)
ハワイでのホノルルフェスティバルに参加しました

他にも、マレーシアのモニターツアー観光客とのパッチワーク作り、ハワイのワイメア地域との文化交流、タイ•バンコクのラージニースクールとの交流、ロシアでの展示と、パッチワークが白老と世界を結ぶことになりました。

アイナ
アイナ

2つの異文化の刺繍を交互に合わせ、作品にする…。

まさに、多文化共生を象徴していますね!

貮又さん
貮又さん

文化と文化の混ざり合いが織りなす美が、多文化共生です。

私も小さい頃、母親の手仕事をする後ろ姿を見ていました。

このプロジェクトの主役は、そんな一人一人の手仕事です。

色んな文化を持つ人が小さな一枚を提供してくれたことで、巨大パッチワークができました。

アイナ
アイナ

どれも同じ色だったら、こんなに美しいタペストリーは生まれません。

「色んな人がいる!」

それが、これほど素晴らしいことだと、パッチワークを通して感じることができました。

活動終了

ウポポイが無事開業し、パッチワークの会の活動も終了します。

でも、たくさんの人を繋いできたパッチワークの会は、今も白老町の宝となっています。

活動の記録は、フェイスブックの白老町地域おこし協力隊のページから見ることができますよ。

作品は今でも、コミセングランマ東町ハウスカフェリㇺセなどで展示されています。

カフェリㇺセ
コミュニティセンター(コミセン)
地域食堂グランマ

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