住所 | 白老町大町3-3-26 |
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電話 | 0144-82-2823 |
OPEN | 10:00~16:00 ※営業時間は変更になることがあります |
CLOSE | 年末年始 |
HP | 荒井工芸館 |
ある日、喫茶休養林で、お茶を飲みながら…
店主のマサアキさんがニポポ(アイヌこけし)作りをどこで勉強したのかを聞いてみました。
若い頃、東京から白老にUターンしたマサアキさん。
最初は、生計を立てるために、荒井工芸でニポポを作り始めたんだよ。
ポロトコタンに観光客がいっぱい来て、木彫りのニポポはよく売れたから。
荒井工芸?
荒井修二さんって、このすぐ近くだよ。
木彫り熊とか、作っているよ。
荒井さんも、マサアキさんみたいに、素敵な木彫りを作るんだろうか…?
気になった私は、早速行ってみることに。
ところが、私が目にしたのは、想像していたニポポや木彫り熊ではなく…
むしろ、彫刻作家「荒井修二」の現代アート作品でした。
目次
彫刻作家「荒井修二」
修二さんは、1941年に荒井喜一さんの息子として生まれました。
その頃、喜一さんは荒井旅館を経営していました。
1951年、社団法人白老観光協会が発足し、喜一さんは会長に就任。
その頃、同協会の副会長・田辺忍さんが、駅前の田辺商店で細越春松さんの作った木彫り熊を売り始めます。
熊は飛ぶように売れ、喜一さんも荒井旅館の一階で木彫り熊などの民芸品を売り始めました。
息子の修二さんは、札幌の高校卒業後、その民芸商社を継ぎました。
しかし、品物を仕入れて売るだけでなく、ご自分も作品を作るようになっていきました。
現在は木彫り熊などのお土産だけでなく、作家としてアート作品も作っています。
白老木彫り熊発祥の地
かつて北海道土産の代名詞と言われた「木彫り熊」。
白老町も例外ではなく、観光客が連日のように木彫り熊を買い求める、町の一大産業でした。
始まりは、田辺忍さんが旭川から木彫りのクマを買ってきて、細越春松さんに彫ってもらったことです。
ポロトコタン(ウポポイの前身)にあったミンタㇻ(民芸会館)では、53もの店が民芸品を売っていました。
荒井民芸商社でも、何人もの彫り師を雇い、木彫り熊を作っていました。
しかし、景気の衰退とともに、熊も民芸品も売れなくなっていきました。
ミンタラも、2009年の10月31日に取り壊されることとなりました。
木彫り熊を白老に持ち込んだ田辺商店も、駅の開発のために取り壊されました。
荒井工芸館は、今でも残る白老の木彫り熊発祥の地なんですね。
作家・荒井修二の頭の中へ
使っている木は、全て北海道産。
荒井工芸館の門をくぐれば、そこは作家•荒井修二の頭の中です。
ぜひ、中に入って探検してみてください。
作品は、修二さんのものだけでなく、他の木彫り作家の作品も置かれています。
アイヌ民族衣装や、アクセサリーをつけて写真を撮ることもできます。
[…] 当時、マサアキさんは、生計を立てるために荒井工芸でニポポ作りもしていました。 […]