住所 | 白老町 大町 3-1 |
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電話 | 0144-85-2870 |
OPEN | 10:00~18:00(第二土曜日のみ、深夜2時まで営業)※ |
CLOSE | 水曜日(季節により日曜日も休業) |
https://www.facebook.com/granmashiraoi |
この食堂は、元・地域おこし強力隊員の、林啓介(けいすけ)さんとオルガさんのお二人が経営しています。
店内には、アイヌ刺繍が入ったタペストリーが飾られています。
でも、アイヌ刺繍だけじゃないなぁ…。
どこの刺繍だろう?
そこで、このタペストリーについて、ケイスケさんにお話を伺いました。
目次
異文化交流タペストリー
これは、オルガの出身地であるロシアのサンクトペテルブルクの刺繍と、アイヌ文様の刺繍を交互に縫い合わせてあるんですよ。
一方は、ロシアの刺繍を白老町のサークルが縫ったもの。
もう一方は、アイヌ刺繍をサンクトペテルブルクの皆さんが縫ったものです。
それを交互にはぎ合わせています。
なるほど!
お互いの刺繍をトレードして、くっつけたんですね!
グランマの他にも、民泊交流施設「東町ハウス」のリビングにも、タペストリーが展示されています。
タペストリーができるまで
どういった経緯で、このタペストリーが生まれたんですか?
始まりはオルガが白老町に地域おこし協力隊として赴任してきて、みんなの心つなげる『巨大パッチワーク』の会に入ったことでした。
そこで岡田育子先生や河岸麗子先生に、アイヌ刺繍を習いました。
ある日、オルガさんと林さんは、文化交流でオルガさんの故郷でもあるロシアを訪れることになります。
オルガさんが作ったアイヌ刺繍の作品をサンクトペテルブルク市議会で見せたところ、議会の方達が興味をもたれました。
サンクトペテルブルクにはロシア民族博物館(Russian Museum of Ethnography) という大きな博物館があり、アイヌ民族の道具も収蔵されています。
そこで、白老町のサークルで作ったアイヌ紋様のタペストリーを、このロシア民族博物館に寄贈することになったのです。
すごい!
ロシア民族博物館に、白老で作ったタペストリーが収蔵されてるんですね!
その後、オルガは故郷のサンクトペテルブルクに半年間滞在し…
白老で習った刺繍をサンクトペテルブルクのサークルで教えてあげました。
そして、ロシアから帰ったオルガは、今度は白老でロスピスクラブという、ロシア刺繍サークルを立ち上げたんです。
白老にも、ロシア刺繍サークルができたんですね!
2つのグループはオンラインで交流することもあるそうです。
グローバルでローカルなお土産
ロスピスクラブの作った作品は、グランマのお土産コーナーに置かれています。
また、HOKA x HOKA は、アイヌ刺繍や自然の草木、白老のお花屋さん、海の恵みを活かし
できる限り白老の素材で作ったアクセサリーや雑貨を制作しています。
「グランマ(おばあちゃん)」のお食事
白老では、海の幸も山の幸も楽しめますよね。
魚の調理も山菜採りも、慣れた人が多いような気がします。
グランマは、そんな彼女たちが収穫した山菜料理を提供するなど、高齢者の能力を生かした店づくりをしています。
高齢者が若いスタッフに料理を教えることで、地元の食文化を守っていくことにもつながっています。
地元の食材、アイヌ文化、地元の素材を使った商品…。
白老の地元に根差しながら、ローカルでグローバル!を体現したお店がグランマなんですね。
僕、ホッケドッグ大好きー!
息子くん、魚嫌いなのに、これはペロリと食べるんだよね。
[…] 作品は今でも、コミセン、グランマ、東町ハウス、カフェリムセなどで展示されています。 […]