住所 | 白老町東町2丁目4-8 |
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メールアドレス | info@mizuno-rempei.com |
OPEN | 火曜~日曜 13:00~20:00 |
CLOSE | 月曜日 不定休(来店時は、お店のホームページからメールで開店時間を確認することをオススメします。) |
HP | 水野商事 |
@iburicraftsstudio | |
@いぶり工藝舎 |
ウポポイを運営するアイヌ民族文化財団。
そのホームページで、12人の伝統工芸家が紹介されていました。
2000年から2022年までの間に、認定されたのが全国でたったの12人です。
その中に、白老町の作家「水野練平」の名前を見つけました。
ぜひお会いしてみたいと思い、水野さんの工房兼ギャラリー「いぶり工藝舎」を訪れました。
店内は、アイヌ文化の伝統と日常が交錯する空間でした。
目次
伝統工芸士 水野練平
伝統工芸士の水野練平(れんぺい)さんは、2000年より白老町のアイヌ民族博物館に勤務し、そこで木彫りを覚えました。
エムシ(刀)、イタ(お盆)、マキリ(小刀)等の伝統的なアイヌの民具の製作を得意とし、数多くの複製品製作を手掛けました。
2008年に博物館を退職し、札幌で創作活動を続けます。
翌、2009年には再び白老町に戻り、2年に渡って白老観光協会職員として働きながら木彫品の製作・研究を行いました。
アイヌ文化振興・研究推進機構主催のアイヌ工芸品コンテストでは、2009年から3年連続グランプリを獲得。
2011年に、伝統工芸家入りを果たしました。
2016年には、この工房兼ギャラリーをオープン。
フリーの工芸家として活動しながら、奥様の水野良子(よしこ)さんと一緒にカフェも経営しています。
工房・ギャラリー・カフェ
白老町在住のモルタル造形作家、和田正樹氏によって形作られたこのギャラリーは、ギャラリー自体が作品です。
そして、そこに展示されている水野さんの作品とのコラボレーションを楽しめる空間になっています。
お茶を頼むと、よしこさんが、壁に飾っていたイタ(木彫りのお盆)を、さりげなく外して出してくれました。
えっ、それ、使っちゃっていいんですか!?
いいんですよ。
主人は壁にかけてあるマキリで、実際に鹿肉を切ったりしてます。
マキリでコーヒーの袋を開けたりとか。
ヒョエ〜。
ターシャ・チューダーも何世紀も前の服を着たり、道具を使っていたのと同じですね!
お手入れとか、どうするんですか?
たまに油を塗ったりしますよ。
サラダ油とか。笑
ちょっと汚れたりしても、それが味になります。
ウポポイに行けば、マキリやイタをガラス越しに観ることができます。
でも、実際にイタの上でワッフルを食べたりはできません!
そっか…。
非日常的な空間だと思っていたけど、それは伝統を実体験できるからなんですね。
カフェもやっている理由が、わかった気がします!
アイヌ民族の口琴ムックㇼ
いぶり工藝舎のムックㇼは、白老町の沢山のお店に置かれています。
ウポポイで販売しているのも、いぶり工藝舎のムックㇼですよ。
ヨシコさんは、ここでムックㇼを作成していて、ムックㇼ作りの体験も受け付けています!
自分だけのマイ・ムックㇼを作る!
体験は1000円でワンドリンク付き(!)
予約なしで、30分〜1時間ほどで完成します。
このワークショップのすごいところは、ムックㇼが「吹ける」ようになるところ!
音を出す部分を削ったら、ヨシコさんが吹き方を指導してくれます!
界ポロト
ウポポイの裏にある星野リゾートのホテル「界ポロト」でも、練平さんの手仕事が見られます!